土量計算ってどうやるの?港湾調査のプロが解説

土量計算って何のために必要なの?

港湾施設の工事や維持管理に欠かせない「土量計算」。
簡単に言えば、「この場所をどれくらい掘ればいいか?埋めればいいか?」を正確に把握するための工程です。

たとえば、海底を浚渫(しゅんせつ)して船が通れるようにしたり、護岸を補強したりする場面で、「必要な作業量=土量」が分からないと、工事のスケジュールやコスト、安全性にも大きな影響を及ぼします。

土量の計算方法(基礎編)

昔ながらの方法にはいくつかの手法があります。

① 平均断面法(断面法)

横断図を何本も作成し、それぞれの断面積を出して、距離を掛けて体積を計算する方法です。
古くから使われており、手計算や2D CADでも対応可能です。

② グリッド法

対象エリアをマス目状に分け、各マスの高さ差を平均して土量を計算します。
表計算ソフトや簡易ツールでもできるため、小規模案件で多用されます。

ただし、これらの手法は人手と時間がかかり、精度も環境条件に左右されやすいというデメリットがあります。

3Dモデル×ドローン・水中ドローンでスマート土量計算

当社では、以下のような先端技術を組み合わせた土量計算を行っています。

使用技術

  • 空撮ドローンで地上形状を3D点群で取得

  • 水中ドローン(ROV)で海底の形状を計測

  • それらを元に3Dモデルを生成し、体積差分から正確な土量を算出

のような技術を使えば、

  • 土量を±数cmの誤差で把握

  • 現場1日・解析1日など短期間で完了

  • 3Dモデルはそのまま報告書や設計図にも利用可能

というメリットが得られます。

こんな場面で土量計算が役立つ

  • 浚渫工事や埋戻し作業の事前計画

  • 港湾施設の老朽化点検や補修工事

  • 完了報告書用の成果資料作成

「精度の高い土量データ」があるだけで、工事全体の信頼性と効率が格段に向上します。

土量計算は、港湾施設の計画・設計・維持に不可欠なデータ。
従来の方法では時間もコストもかかっていた作業が、今やドローン×3D技術でスピーディかつ高精度に。

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