港湾調査 × 3次元化の新しいかたち

見る・測る・伝えるを進化させる

港湾施設は、海という過酷な環境の中で日々その役割を果たし続けています。
しかし、長年の使用により劣化や損傷が避けられないのも事実です。
そこで求められるのが、正確な把握・診断・対策

従来は2次元の図面を元に点検結果を記録し、平面上で変状を示すスタイルが一般的でした。
しかし近年、既存図面の3次元化が新しいスタンダードとなりつつあります。

3D化って何をするの?

港湾施設の既存図面(平面図・断面図など)や現地調査の情報を元に、
構造物の立体モデルを作成する業務が「図面の3次元化」です。

例えば──

  • L型擁壁や岸壁の構造を立体的に再現

  • 劣化・損傷箇所の位置を3Dモデル上に正確に可視化

  • 点検写真と位置情報をひも付けて統合表示

…など、図面だけでは把握しにくかった“空間的な理解”を可能にします。

なぜ3次元化が必要なのか?

1. 空間的な把握で、劣化の全体像がつかめる

2D図面では見えなかった損傷の位置や広がりも、
3D化することで「どこに・どれだけ」あるのかが一目瞭然。
特に構造が複雑な箇所や多層的な施設では、大きな効果を発揮します。

2. 写真・動画との連携で現場理解が進む

点検写真を3Dモデルにひも付けて配置すれば、
「どこで」「どの方向から」撮影されたかが直感的にわかります。
報告書や点検結果の説明も視覚的でわかりやすくなり、
発注者や関係者との意思疎通がスムーズになります。

3. 距離や面積の計測がすぐできる

3D上で長さや面積、角度などを計測できるので、
劣化部分の拡がりや補修の対象範囲を正確に数値化できます。
これにより、補修計画や費用算出の精度も向上します。

4. 定点観測で「変化」を追える

定期点検のたびに同じ3Dモデル上に情報を蓄積すれば、
時系列での劣化進行の可視化が可能になります。
予防保全・予算策定に役立つデータベースとなります。

5. 3D CADやBIM/CIMとの親和性

近年注目されているBIM/CIM(情報連携モデル)や、
施工計画用の3D設計との連携も可能。
設計〜維持管理までを一気通貫で管理
するベースにもなります。

SeaChallengeが提供する“見える化”

私たちSeaChallengeでは、
これまでの港湾調査業務で蓄積してきた現場データと、
ドローン・3Dスキャン・画像解析などの技術を組み合わせ、
港湾施設の3次元化業務をワンストップで提供しています。

  • 既存図面の3Dモデル化

  • 調査写真・動画との統合

  • 変状箇所の3Dマッピング

  • 3D PDFやWeb上での可視化データ提供

など、お客様のニーズに合わせた「使える3D」をご提案しています。

おわりに

港湾施設の3D化は、単なる“デジタル化”ではありません。
それは、現場の「今」を可視化し、「未来」を予測するための道具です。

「図面では伝わらない」──
そんな声が上がる前に、私たちは一歩先を行く可視化で、
インフラ維持の新しい標準を築いていきます。

お見積り、資料請求など、お気軽にご相談ください

ROV/UAV、BIM/CIM等​

045-294-4255

潜水、維持管理業務等

045-744-9481

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