SeaChallengeでは調査で得たデータを整理したり、帳票にまとめる業務を行っており、それらをまとめてデータ整理業務とよんでいます。
港湾調査はこれらのデータ整理をして、その結果を元に港湾施設の修繕計画を立てる目的で行われます。
そのため、調査はもちろん、このデータ整理業務がとても重要になってきます。
今回はそんなデータ整理業務の流れをお話していきます。
データ整理は顧客の要望に応じて細かな違いはあるものの、大まかに以下の流れに沿って行います。
1.写真整理
調査で撮影された大量の写真を分類し、撮影場所や目的ごとに整理します。ひび割れや腐食箇所など、港湾施設の状態を的確に把握するための重要な作業です。不必要な写真を省き、後の工程で利用しやすい形にまとめます。
2.写真帳の作成
整理された写真をもとに写真帳を作成します。撮影場所や撮影日時、対象物の状態などを明確に記載し、顧客に分かりやすく提示できる資料として仕上げます。写真帳は調査結果を直感的に理解するための重要なツールです。
3.図面作成
港湾施設の現状を反映した図面を作成します。調査で得られたデータをもとに、損傷箇所や劣化状況を図面上に正確に記載します。この図面は修繕計画を立てる際の基礎資料となります。
4.点検診断表の作成
写真や図面を基に、施設の状態を評価し、点検診断表を作成します。施設ごとの損傷状況や緊急度、修繕が必要な箇所などを一覧にまとめ、顧客が具体的な対応を検討しやすい形にします。
5.最終確認
作成した資料全体を精査し、内容に誤りがないか、情報が正確であるかを確認します。顧客に提出する前に、不足しているデータや修正点がないかを慎重にチェックし、最終的な品質を保証します。
このように、一つひとつの工程が互いに連携し、正確で信頼性の高いデータ整理を実現しています。これらの流れを通じて、港湾施設の健全性を守るための計画を支えています。