弊社は、港湾調査の分野で業界をリードするため、常に新しい技術の導入と改善に取り組んでいます。長年にわたって培ってきた潜水士による手作業の技術をベースにしつつ、効率的で安全な調査を実現するためにロボティクス技術への積極的な投資を行い、調査体制の革新を図ってきました。これにより、陸上、海上、水中のすべての調査と作業を自社で一貫してロボットで行える体制を整え、調査の品質と効率を飛躍的に向上させています。
積極的なロボティクス技術への投資と導入
弊社は業界のパイオニアとして、ドローンや水中ドローン、水上ドローンといった先端技術をいち早く導入してきました。これにより、港湾施設の調査を空中から地上、水中に至るまで、多角的にカバーできる体制を確立しています。
空中ドローン
高精度カメラを搭載したドローンにより、港湾施設の上空からの撮影を可能にし、施設全体の俯瞰図や構造の外観を迅速に確認できます。通常の目視検査では見落としがちな高所の劣化や損傷も把握できるため、より精度の高い調査が実現しました。
水中ドローン
潜水士の作業を補完する形で、厳しい環境下でも水中ドローンが活躍しています。視界の悪い深海や、潮流が強い場所など、潜水士にとって危険な環境でも、遠隔操作によって調査が可能です。これにより、潜水士の安全を確保しつつ、水中での調査の精度と効率を向上させています。
水上ドローン
桟橋下の床板裏調査に活用しています。桟橋下の調査は、長年にわたり多くの企業が挑戦しながらも困難とされ、成功例が少ない分野でした。水上ドローンは、高輝度のライトを備え、360度の撮影が可能なため、暗闇に包まれた桟橋下でも隅々まで広範囲な調査を行うことができます。これにより、従来では確認が難しかった桟橋下部の劣化や損傷も正確に把握でき、港湾施設の安全管理に貢献しています。
これらのロボティクス技術を駆使し、陸上・海上・水中の調査を一貫して行うことで、港湾調査において迅速で正確なデータ取得を可能にしています。また、各デバイスから得られるデータを統合し、総合的な分析を行うことにより、施設全体の健全性を高い精度で把握することができています。
潜水士との連携と技術の融合
弊社では、ロボットによる調査を行う一方で、熟練した潜水士の技術も大切にしています。水中ドローンがどれほど進化しても、人間の経験と直感が必要な場面は多くあります。例えば、ひび割れや腐食の感触は、潜水士の手で確認することでより正確に判断できることもあります。そのため、潜水士の経験とロボティクス技術を融合させることで、より高い精度と安全性を追求しています。
潜水士と水中ドローンの連携によって、調査の効果と効率を最大限に引き出すことができるため、港湾調査の現場でのロボティクス技術の普及において、弊社はその先頭に立っています。
データ解析と未来への展望
弊社では、ドローンや水中ドローンを活用して収集したデータを解析し、港湾施設の劣化傾向や損傷の進行を可視化するシステムも導入しています。これにより、過去のデータと現在のデータを比較し、今後の劣化予測や保全計画を立てることが可能です。
また、youtubeなどの配信サービスにより、ライブ中継する試みも行っております。
これにより、港湾施設の状況を調査に直接行っていない施主様にも詳しく伝えることができ、例えば異常が発生した際には即座に対応できる体制を整えることができます。また、これらの新技術は脱CO2の観点からも、環境への影響が従来技術よりも少なく、港湾調査の持続可能性がさらに向上することが期待できます。
弊社の目指す未来
弊社は、これからも新たな技術の導入と、現場での安全性・効率性の向上に向けた取り組みを続けていきます。港湾調査の業界におけるパイオニアとして、ロボティクス技術やデータ解析を駆使し、より精度の高い調査を提供するとともに、潜水士の経験を活かした人間と技術の融合を追求します。
また、地球環境への配慮や地域社会への貢献も視野に入れ、環境保全や持続可能な港湾施設の運営に積極的に取り組んでいきます。これからも、弊社は港湾調査の分野で進化し続け、安全で効率的、そして未来志向の調査体制を構築してまいります。