第2章:岸壁・桟橋・物揚場・防波堤とは?港 の施設の役割と違いをわかりやすく解説

▼本記事は「港の施設とその調査」についてシリーズで連載しております。

港湾施設とは、港で船が安全に停泊し、人や貨物を運ぶために整えられた設備の総称です。岸壁や桟橋、護岸、防波堤などがあり、それぞれ役割が異なります。この記事では、港の主な施設を一つずつ、読み方・意味・役割、そして似た施設との違いまで、わかりやすく解説します。

防波堤(ぼうはてい)とは

防波堤とは、外洋からの波が港内に入るのを防ぎ、船が安全に停泊できるようにするための施設です。波を和らげて港内の水面を穏やかに保ち、とくに台風や強風のときに、港内の施設や船舶を守る役割を担います。

岸壁(がんぺき)とは

岸壁とは、船を横付けして貨物の積み下ろしや人の乗降を行うための、水深のある構造物です。コンテナ船や貨物船、旅客船などが利用します。クレーンなどの荷役機器が設置され、効率的に貨物を扱えます。水深や強度は船の種類や積荷量に応じて設計され、大型船にも対応できるようになっています。

護岸(ごがん)とは

護岸とは、港の岸辺を波や潮の侵食から守るための構造物です。ケーソン式や重力式などの種類があり、地形や波の影響に応じて最適なものが選ばれます。岸を守るだけでなく、船が接岸できる場所として使われることもあります。

桟橋(さんばし)とは

桟橋とは、岸から水面上に張り出し、船を横付けして人や貨物を乗降させるための構造物です。潮の干満に合わせて上下する浮桟橋もあります。小型船やレジャーボートがよく利用し、港内の船の出入りをスムーズにする役割も果たします。

その他の関連施設

港には船の安全な航行を支える施設も多くあります。灯台や信号所は、港に近づく船に位置や進む方向を知らせます。また、輸出入の検査や通関を行う検疫施設・税関施設も整えられ、貨物の手続きを円滑に進めるうえで欠かせません。

まちがえやすい港の施設の違い

似た名前の施設は、目的で見分けると分かりやすくなります。

岸壁と護岸の違いは「目的」です。岸壁は船を着けて荷役するための構造物、護岸は岸の土地を侵食から守るための構造物です。

岸壁と防波堤の違いも「目的」です。岸壁は船を着ける場所、防波堤は波を防ぐ壁で、役割は正反対です。

桟橋と浮桟橋の違いは「支え方」です。桟橋は脚で支える固定式、浮桟橋は水に浮かべて潮の満ち引きに合わせて上下します。

埠頭(ふとう)と港の違いは「範囲」です。港は水域も陸域も含む全体を指し、埠頭はその中で船を着けて荷役・乗降する区域を指します。埠頭は港の一部です。

堤防と護岸の違いは「守り方」です。堤防は水位より高く盛り上げて水のあふれを防ぐもの、護岸は岸の表面を覆って侵食を防ぐものです。

港の施設を守る港湾調査

これらの施設は常に波や潮、塩水にさらされているため、時間とともに傷んでいきます。役割を全うし続けるには、定期的な港湾調査で状態を確かめ、早めに手を打つことが欠かせません。
SeaChallenge では、潜水士や水中ドローン(ROV)を使って、港の施設を安全に調査しています。

お見積り、資料請求など
 お気軽にご相談ください。

ROV/UAV、BIM/CIM等​
代表|潜水、維持管理業務等

※電話番号をタップで発信します。

author avatar
SeaChallenge
上部へスクロール