土量計算ってどうやるの?港湾調査のプロが解説By SeaChallenge / 2025年4月21日 土量計算って何のために必要なの? 港湾施設の工事や維持管理に欠かせない「土量計算」。簡単に言えば、「この場所をどれくらい掘ればいいか?埋めればいいか?」を正確に把握するための工程です。たとえば、海底を浚渫(しゅんせつ)して船が通れるようにしたり、護岸を補強したりする場面で、「必要な作業量=土量」が分からないと、工事のスケジュールやコスト、安全性にも大きな影響を及ぼします。 土量の計算方法(基礎編) 昔ながらの方法にはいくつかの手法があります。① 平均断面法(断面法)横断図を何本も作成し、それぞれの断面積を出して、距離を掛けて体積を計算する方法です。古くから使われており、手計算や2D CADでも対応可能です。② グリッド法対象エリアをマス目状に分け、各マスの高さ差を平均して土量を計算します。表計算ソフトや簡易ツールでもできるため、小規模案件で多用されます。ただし、これらの手法は人手と時間がかかり、精度も環境条件に左右されやすいというデメリットがあります。 3Dモデル×ドローン・水中ドローンでスマート土量計算 当社では、以下のような先端技術を組み合わせた土量計算を行っています。使用技術空撮ドローンで地上形状を3D点群で取得水中ドローン(ROV)で海底の形状を計測それらを元に3Dモデルを生成し、体積差分から正確な土量を算出のような技術を使えば、土量を±数cmの誤差で把握現場1日・解析1日など短期間で完了3Dモデルはそのまま報告書や設計図にも利用可能というメリットが得られます。 こんな場面で土量計算が役立つ 浚渫工事や埋戻し作業の事前計画港湾施設の老朽化点検や補修工事完了報告書用の成果資料作成「精度の高い土量データ」があるだけで、工事全体の信頼性と効率が格段に向上します。 土量計算は、港湾施設の計画・設計・維持に不可欠なデータ。従来の方法では時間もコストもかかっていた作業が、今やドローン×3D技術でスピーディかつ高精度に。「うちの現場でも使えそう?」「見積だけでもOK?」という方は、ぜひお気軽にご相談ください お見積り、資料請求など、お気軽にご相談ください お問い合わせフォームへ ROV/UAV、BIM/CIM等 045-294-4255 潜水、維持管理業務等 045-744-9481