
見えないインフラの存在
私たちの暮らしに欠かせないインフラといえば、水道、電気、ガスなどを思い浮かべる方が多いでしょう。
しかし実は、それらと同じくらい大切なのが「下水道」です。
料理や洗濯、お風呂やトイレなど、生活のあらゆる場面で使った“水”。
それを安全に、確実に流し、処理してくれるのが下水道の役割です。
普段は地中に埋まっていて目に見えないからこそ、私たちが意識することは少ないかもしれません。
でもその分、定期的な調査や点検がとても大切なのです。
下水道調査って、どんなことをしているの?
下水道の調査は、ただの「確認作業」ではありません。
見えないところで進んでいる劣化や破損を早期に発見することが目的です。
主な方法としては、次のようなものがあります:
CCTVカメラ調査:小型カメラを管内に入れて内部を撮影・記録する方法
目視点検:マンホールや人孔から直接内部を確認する調査
ロボットカメラ調査:自走式のカメラロボットを使って長距離を調査
内視鏡や音響による探査:特定の箇所を精密に調べる手法
最近では、水中ドローンなどのロボット技術を活用した新しいアプローチも増えてきています。
現場での苦労と工夫
調査の現場では、さまざまな課題があります。
たとえば――
水が濁っていて中が見えない
水流が速くてカメラが安定しない
老朽化で壊れそうな場所は慎重に進まなければいけない
私たちはこうした環境でも、できる限り鮮明なデータを取るために、
特別なライトや補正技術を駆使しています。
「濁っていても、見えるようにする」
それが、私たちの腕の見せどころでもあるのです。
なぜ今、下水道調査が注目されているのか?
日本全国の下水道は、すでに築40年以上の施設が4割以上を占めています。
このままでは、漏水や地面の陥没といった事故が起きる可能性も。
また、地震や豪雨などの災害時にも、下水道が機能するかどうかは非常に重要なポイント。
命に関わるインフラだからこそ、定期的な調査・点検は欠かせないのです。
さらに近年は、AIやデジタル技術を活用したスマートメンテナンスの動きも加速中。
データを活かして、もっと効率的に・もっと安全に点検する流れが生まれています。
私たちの強みと取り組み
私たちSeaChallengeでは、
ただ調査するだけでなく、報告書や写真帳、変状図の作成まで一貫して対応しています。
さらに、
濁水でも見える調査技術
水中ドローンや潜水による特殊環境対応
陸上施設も含めたトータル点検
など、港湾調査で培ったノウハウを応用しながら、
より高度で、より安全な調査を提供しています。